皆さんは「グリセリンフリー」という言葉を聞いたことがありますか?
インターネットやSNSでも、「グリセリンフリーの化粧品を使うとニキビが良くなった」、「毛穴が目立たなくなった」など、グリセリンフリーについて肯定的な意見がたくさんあります。
この記事では、グリセリンフリー化粧品に期待できる効果や実際に私がグリセリンフリーの化粧品を試してみて、効果があったことを詳しく解説していきます。
- グリセリンフリーとは?
- グリセリンフリーはどんな効果が期待できるの?
- グリセリンフリーはどんな人におすすめできる?
- 初めてグリセリン化粧品を使う方におすすめなもの
グリセリンフリーとは?
そもそもグリセリンって何?

グリセリンとは、化粧水などの化粧品に配合されている成分です。
非常にすぐれた保湿作用を持ち、高い安全性を兼ね備えた優秀な成分であるため、スキンケアの鉄板として重宝されています。
そして安価なことから、化粧品に配合されやすい成分でもあるため最もポピュラーな成分です。
そんなグリセリンですが、もともとヒトの肌に存在している保湿成分であるため、とても低刺激な成分です。
- 肌にうるおいを与えてくれる成分
- 高い安全性を持ち、とても低刺激な成分
- ほとんどの化粧品に配合されている成分
グリセリンフリーとは?

グリセリンフリーとは、しっかりとした定義はないのですが、世間ではグリセリンが配合されていない化粧品のことを指します。
グリセリンが配合されていないかを確認するには、化粧品の裏面にある成分表からわかります。

成分表に「グリセリン」、「濃グリセリン」の表示がなければ、グリセリンフリーの化粧品ということになります。
なぜ、グリセリンフリーが話題になっているの?
これは、過去に株式会社サティス製薬が研究したところ、グリセリンが「アクネ菌」のエサになってしまうことが判明しました。

引用:株式会社サティス製薬公式サイト【研究調査】化粧品でアクネ菌が増える?~保湿剤編~
グリセリンを含めて、主に化粧品の使われる保湿剤に、アクネ菌を与えて増殖率を測定したグラフです。その中でもグリセリンが一番増殖率が高かったという研究がでています。
この研究結果によって、アクネ菌がグリセリンをエサにすることで活発化し、アクネ菌が増えることでニキビが悪化する可能性があると消費者界隈で話題になっていきました。
それでグリセリンフリーの化粧品を試す人が増えていったと考えられます。
ですが、この実験は、ビーカー内の実験だけで実際は人の肌で実験していません。現在では信憑性に欠ける部分もあるため、あまり鵜呑みにせず参考程度が良いかも。

グリセリン自体には毛穴を塞ぐような作用はないため、ニキビの原因になる可能性はほとんどない考えられています。
なぜ、グリセリンフリーはおすすめと言われているの?


そんないいとこどりの成分であるグリセリンですが、なぜグリセリンフリーがおすすめと言われているのか、まとめてみました。
- ニキビが出来にくくなった
- 毛穴が目立たなくなった
- 肌の赤黒さ、くすみが良くなった
実際にSNSでグリセリンフリーと検索すると、「グリセリンフリーの化粧水を使って1年でニキビがほぼできなくなった」、「毛穴の黒ずみが気にならなくなった」などのポストがたくさんでてきます。
ここからは、グリセリンフリーに期待できる効果について詳しく説明していきますね!
グリセリンフリーに期待できる効果
グリセリンフリーでニキビが出来にくくなった


さきほど解説した、株式会社サティス製薬さんの実験(グリセリンがアクネ菌を増殖させてしまう)により、グリセリンがニキビを悪化させてしまう可能性あることがわかりました。
しかし、この実験が行われたのは、15年前です。
つまり、アクネ菌が増えただけではニキビはできないはず…ということ。
そのため、グリセリンがニキビを悪化させるというのは、科学的根拠が乏しいのですが、実際にグリセリンフリーを試してニキビが出来にくくなった方もたくさんいるため、試す価値は十分にあるかと思います。
アクネ菌ってそもそも何?
ちなみにアクネ菌は肌にとって悪いものというイメージがありますが、実際はそうとも言えず皮膚常在菌の1つで肌を守ってくれる菌でもあります。


皮膚常在菌には3つの種類があり(善玉菌、悪玉菌、日和見菌)、それぞれの菌がバランスよく存在していることが美肌を生み出します。
しかし、この皮膚常在菌のバランスが崩れると、ニキビが出来たりします。
グリセリンは保湿力に優れているため、グリセリンが配合された化粧品を重ね付けすると、アクネ菌が増える→皮膚常在菌のバランスが崩れる→ニキビができるといった可能性もあるのでは…?と私は考えています。



私もグリセリンフリーの化粧水を使っているけど、ベタベタ感がなくなった&白いポツポツニキビ(コメド)が出来にくくなったと感じています!
グリセリンが高配合の化粧品だとベタベタすると感じる人も多いようで、べたつきが苦手な方にもグリセリンフリーはおすすめです。
グリセリンフリーで毛穴が目立たなくなった


また、グリセリンが毛穴を悪化させるという声もありますが、科学的根拠は見つかっていません。
しかし原因として考えられるのは、光の屈折率が考えられます。
これは、グリセリンのようなとろみの強い液体は、光の屈折率が高いため、肌に塗ると毛穴などの肌の凹凸が大きく見えてしまうということです。



私も洗顔後は目立たないのに、グリセリン配合の化粧水などを使うと、小鼻の毛穴がより黒ずんで見えるのが悩みでした。
これについては有識者の方もSNSで見解をポストされています。
そのため、毛穴を目立たせたくない方は、グリセリンフリーの化粧品をおすすめします!
肌の赤黒さ、くすみが良くなった


これは、私も実感していることですが、グリセリンが高配合されているものを使うと、肌が赤黒い感じで土っぽい色に見えてしまっていました。



洗顔後は肌が白く見えるのに、グリセリンの化粧水を使って数十分たつとなんか土色に見える…といった感じ。
SNSでも同じような意見の方がたくさんいるのですが、これについても科学的根拠はないようです。
しかし、有識者の方のポストも参考にしてみて、この赤黒くみえることにも、おそらく光の屈折率が関係していると考えられるのでは…?と私は考えています。
毛穴の凹凸や黒ずみを目立たせることによって、全体的に肌が赤黒くみえてしまっている可能性はありますよね。



私も、肌が赤黒さが悩みだったけど、グリセリンフリーの化粧水で顔色のくすみが気にならなくなったよ!
グリセリンフリーはどんな人におすすめできる?


グリセリンフリーにすると、乾燥してしまう方もいるため、一般的にはテカリやすい脂性肌の方におすすめと言われています。
しかし、どんな化粧品を使っても、自分に合わないと感じている方にこそグリセリンフリーの化粧品を使ってほしいです!
たとえば、
- ニキビ用の化粧品を使っていても良くならない方
- どんな化粧品を使っても肌が赤黒くみえてくすんでしまう方
- ケアしていても毛穴が目立つ方
- べたつく使用感が苦手な方
そのため、乾燥肌の方も含めて、使い方を工夫すればどんな肌質の方も使えると思います!
たとえば、乾燥が気になる方は、グリセリンの代わりに、セラミドやアミノ酸が配合された化粧品を使うことをおすすめ。
グリセリンフリー×自分の肌悩みに合った成分が配合されているものを選ぶことが大切です!
- 乾燥が気になる方はセラミド、アミノ酸が配合された化粧品
- 乾燥がひどい場合は、グリセリンが高配合されていないものを選ぶのもおすすめ
- 毛穴が気になる方はビタミンC、トラネキサム酸
- ニキビが気になる方は肌荒れ防止成分のグリチルリチン酸ジカリウム
グリセリンフリーを使うコツは?


乾燥がひどい方は、ゆるグリセリンフリーがおすすめ
乾燥がひどい方は、低グリセリンフリーの化粧品(グリセリンが高配合でないもの)や、毛穴などの気になる部分だけグリセリンフリーのアイテムを使う、ゆるグリセリンフリーがおすすめです。



私は、普段は全部のスキンケアアイテムをグリセリンフリーにして、乾燥が気になる時は、低グリセリンの化粧品を使っているよ!
低グリセリンフリーの化粧品の選び方は?


成分表からグリセリンが1~5番目以降に記載されているものを選びましょう!
洗顔料、クレンジングはグリセリン配合のものでも大丈夫


洗顔料、クレンジングは洗い流すため、グリセリンが配合されているか気にしなくても大丈夫です!
グリセリンフリーのスキンケアを紹介


グリセリンフリーの化粧品を試してみたい方に、おすすめのものを紹介していきます。
初めて使う方は、グリセリンフリーの化粧品が肌に合うか不安だと思うので、なるべく費用を抑えたものをピックアップしてみました。
- 2,000円以内で買えるもの
- ドラッグストアで買えるもの
- 敏感肌でも使えるもの
【化粧水】なめらか本舗 マイルド化粧水 NC


化粧水は、「なめらか本舗のマイルド化粧水NC」がおすすめです。
テクスチャーは少ししっとりめな水のような感じなので、バシャバシャ使えるのが魅力的。
成分表を確認すると、保湿効果に期待できる、「BG」、「豆乳発酵液」、「セラミドNG」が配合されています。



べたつかないのに、しっとり保湿してくれる感じがお気に入り!
また、肌荒れ防止成分の「グリチルリチン酸2K」の効果で肌が敏感になっている時も使えます!


押しポイント | 微妙なポイント |
---|---|
・無香料 ・セラミド、グリチルリチン酸2Kが配合 ・1,000円以内で買える | ・アルコールフリー
【乳液】Mマーク アミノ酸保湿ローション


乳液は、「Mマークのアミノ酸保湿ローション」がおすすめです。
テクスチャーは柔らかいみずみずしいクリームのような感じで、伸ばすとスッと肌になじむ感じが特徴。
ベタベタせず、しっかり潤いを感じます!


成分表を確認すると、「マカダミア種子油」が主成分に配合されています。
マカダミア種子油は、肌になじみやすく、肌を柔らかくしてくれる油脂の1つ。
他にも、肌に欠かせないアミノ酸の「セリン」、「グリシン」、「トレオニン」、「リシンHCI」、「アルギニン」、「グルタミン酸」、「プロリン」、「ベタイン」が配合!
さらに、人の肌に存在する成分であり、うるおいを与え肌のバリア機能を高めてくれる「PCA」、「PCA-Na」、「乳酸Na」も配合されています。



グリセリンが配合されていなくても、十分に保湿してくれる成分がたくさん!


押しポイント | 微妙なポイント |
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・乾燥肌におすすめ ・アミノ酸などの保湿成分が豊富に配合 ・2,000円以内で買える | ・無香料
【美容液】モイスチュアマイルド ホワイト リペア エッセンス C100


美容液は、「モイスチュアマイルド ホワイト リペア エッセンス C100」がおすすめです。
テクスチャーは、とろみのある化粧水のような感じでベタベタせずぬりやすいのがお気に入り!
同じくドラッグストアで買える有名な美容液、「メラノCC しみ 集中対策 プレミアム美容液」よりもマイルドな使い心地です。
そのため、敏感肌の方は、「モイスチュアマイルド ホワイト リペア エッセンス C100」がおすすめ!
成分表を確認すると、肌荒れにも効果がある、「グリチルリチン酸ジカリウム」が配合!



この美容液を使うと、ニキビの前段階の「コメド」が悪化しなかったよ!
また、美白効果のある、「ビタミンC(L-アスコルビン酸2-グルコシド)」、「トラネキサム酸」は黒ずみ毛穴にも効果が期待できます。


「ビタミンC(L-アスコルビン酸2-グルコシド)」、「トラネキサム酸」、「グリチルリチン酸ジカリウム」の3つの成分が、有効成分として、配合されている美容液は珍しく、1,000円以内で購入できるのが素晴らしいところ。
押しポイント | 微妙なポイント |
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・ノンアルコール ・シミ、ニキビ、毛穴に悩んでいる方におすすめ ・ビタミンC(L-アスコルビン酸2-グルコシド)、トラネキサム酸の美白成分が配合 ・グリチルリチン酸ジカリウムが配合 ・1,000円以内で買える | ・無香料
グリセリンフリーは試してみる価値あり!


私がグリセリンフリーの化粧品を試したみた結果、下記の効果がありました!
- ニキビが出来にくくなった
- 毛穴が目立たなくなった
- 肌の赤黒さ、くすみが良くなった
しかし、グリセリンは決して悪いものではなく、肌にうるおいを与え、とても低刺激な成分です。
ですが、どんな化粧品を使っても、自分に合わないと感じている方は、グリセリンフリーの化粧品を一度試してみてはいかがでしょうか?
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